「ニュピ(Nyepi)」という、インドネシア、バリ島のお正月があります。
バリ・ヒンドゥーの人々は、ウク暦とサカ暦という二つの暦(!!)に従って
生活をしているのですが、「ニュピ」はそのサカ暦の新年にあります。
サカ暦に沿って行われるので毎年日程は変わるのですが、
今年は、明後日3月7日。
前日である明日は、オゴオゴとよばれる大きい鬼のような形をした
お神輿のようなものが何体も町を練り歩き、悪霊を追い払うお祭りが
行われるそう。
私はこのオゴオゴを実際に観たことも「ニュピ」にバリ島にいたこともないのですが、
いつかバリ島で「ニュピ」を体験したいと思っています。
何故なら、この日は静寂の日と呼ばれ、夜明けから翌日の夜明けまで
「外出せず」、「電気・火を使わず」、「仕事をせず」、「殺生をせず」
と決められており、なんと飛行機の離着陸も緊急以外はないとのこと。
観光客もホテルからは外へ出られず、ホテルの中で過ごすことに。
宗教、国など関係なく、バリ島に滞在する人が全対象となり、
これらの決まりに従います。
便利な生活に慣れている私たちは、この一日だけでも不便と感じるかもしれません。
でも、島一帯が静寂に包まれることなんて、滅多に経験できないこと。
きっとそこには、普段聞こえないものや見えないもの
(本当はあるんだけれど、気づかないもの)が聴こえたり、見えたりするはず。
特に夜空の星は、本当にキレイだと聞きます。
電気を使っていないので、辺りは真っ暗なのでしょう。
聞いた話では、「ニュピ」には星が横を見ればあるのだとか。
建物が多い日本では、空を見上げないと星は見えませんが、
遮るものが少ないバリでの暗闇の中では、横に星がある。
それはすごいっ( ✧Д✧)
そして、自然音だけが聴こえる中で、静かに過ごし、
頭をからっぽにする日(バリの人々は家にこもり、静かに瞑想と祈りで
一日を過ごすそうです)。
こういう時間は、私たちにとっても貴重で大切な時間のはず。
明後日はバリ島、静か~なんだろうなぁ~(๑¯﹀¯๑)