西日本の豪雨でのあまりに多くの被害に驚いています。

以前から、地震等の災害が起こる度に現地で不安や恐怖のストレスにさらされている方達が
その場で簡単に体や心をケア出来るものってなんだろうと思っていました。
もちろん、援助物資や募金、水道、ガスなどの物質的なものもとても大事だと思います。

その立場に立ってみないと非常に分かりにくいものではありますが、
不安や恐怖のストレスなどによる疲弊を少しでも和らげられると、
気持が落ち着いた中での冷静な判断や行動もできるかもしれない。
少しでも疲れがとれるかもしれない。

自力整体を知っていれば、その場でできる範囲の自力整体もとても有効だと思います。
その時にわっかタオルがあればさらに色々なほぐしができ、力まずにも済みます。

その他に、整体の本を数多く出している片山洋次郎先生という方が
東日本大震災の際、Twitter上で記録してあったことをご自身の本に
記載してあるものがありましたので、そこから一部抜粋させていただき、
少しご紹介させていただきます。

2011年3月15日
<前文略>
そこで気持を落ち着ける方法を一つだけ。
胸の前で両手を軽く合わせて「祈り」の形をとると、祈りの気持ちが特別になくても
胸がゆるんで落ち着きます。指はピンと伸ばさないでゆるんでいる方がいいです。

2011年4月3日
<前文略>
身心の安定の鍵は足三里です。膝小僧の下のあたりを両手で包むようにしてふれ、
息を吸う時に手を少し引き締め、吐くときに力を抜く。呼吸が自然に深くなればOK。
リラックスし始めています。

2011年5月24日
<前文略>
<胸をゆるめる>
仰向けで胸の真ん中あたりに両手を乗せる(重ねない)。指先はのばさないで丸め気味がいい。
そのまま両手の力をさらにゆるめると、手の重みが微妙にかかってわずかに胸を左右に
広げるような感じになります。胸がゆるんで呼吸が自動的に深まります。

*「整体かれんだー 旬な身体になる 片山洋次郎 著」より一部抜粋

以上、胸をゆるめたり、気持ちの安定に関することを中心にごく一部ですが
抜粋させていただきました。

最初の胸の前で両手を軽く合わせる。
これは私個人の感想ですが、胸がゆるむのと同時に、分散していた気持ちが
一点に落ち着くというような、自分の中で集中力が芽生えるような落ち着きも
出てくるような気がします。

最後の<胸をゆるめる>は、背中側からみればちょうど左右の肩甲骨の間あたりになります。
(背骨でみれば、胸椎5番)
ここは、恐怖や不安などのアンテナの場所です。
もしご家族やお友達などが近くにいたら、二人一組で一人が座り、
もう一人が背後から左右の肩甲骨の間の背骨部分にそっと掌を当ててあげます。
するとその手を当てている部分がだんだんと温かくなってきて、
ほわ~っと緩んでくる。
気持ちよくリラックスできます。お互いにやってみるといいと思います。

よく子供が泣きついてきたりすると、背中をさすりますね。
それは、不安や恐怖でキュッと緊張している部分に手を当てて相手を癒していること。
このことを知った時に、人は自然と人を癒すことを知っているんだととても感心しました。

手当てとよくいいますが、本当に手を当てるだけでそこから身体はゆるみます。

今回は「災害時の身体のケア」というテーマで書きましたが、どれも普段から
行えるものだと思います。
普段から知っていれば、いざというときの知恵にもなりますね。

もしこの記事を読んで自分に良さそうだなと思うものがあったら、
普段からでも行ってみて是非体感してみて下さい。

お知らせ

☆Twitterはこちらから https://twitter.com/AyaTakano3

☆自力整体教室HPはこちらから https://yu.annvi.com/

☆教室のご案内

柏教室(柏駅徒歩5分)・・・毎週木曜日9:40-11:40
https://yu.annvi.com/%e6%9f%8f%e6%95%99%e5%ae%a4/

鎌ケ谷教室(新鎌ケ谷駅徒歩20分)・・・毎月第1.3火曜日9:50-11:50

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事